「…まあ…ね」

「…そっか…」

悲しそうに俯いたのは、同じクラスの佐原 愛菜。

私の一番の友達だ。

「…まあ、せっかくの合宿だし…楽しもうよ♪…じゃあ、また後でね!」

愛菜は無理矢理に作ったような笑みを見せると、パタパタと走っていった。

「わ、私達も早く行かなきゃ!先生、5分前集合だってうるさいから…!」

「…ホントだ。ヤバいヤバいっ」

私達は慌てて走りだした。