「のんも夢も千里ちゃんも、おはよう」

「…おはよー」

廊下で多くの人に会い、私達は挨拶を交わす。

いつも通り元気な子も多いが、私みたいに暗い雰囲気の子もいた。

「こらこら。のんってば、元気がないぞ~っ」

突然、後ろから抱きしめられた。

「もう、愛菜ぁ…」

顔は見えないが、声で誰かは分かる。

「ちゃんと寝たの?」

「…鬼ごっこが終わってすぐに寝たよ…」

「……じゃあ……由梨花の件で…?」