「……各部屋を人数確認しながら回っているんだけど、長野さんだけいなくて…」 先生の言葉を聞いた瞬間、寒気が全身を駆け巡った。 …由梨花から異常なぐらい、着信が来ていたのを思い出す。 …先生に言うべきなのだろうか…? 「…まあ、私達も全力で探しています。貴方達は朝食の時間に遅れないようにしてくださいね」 私が迷っている間に、先生は足早に立ち去っていった。 「…由梨花ちゃん…大丈夫かな…?」 千里がビクビクしながら言った。