「集合は7時だよ。今は6時40分だから…まあ、10分前には出発したいな」

「了解ー。ありが、」

<ガチャッ>

突然、ノックも無しにドアが開いた。

私達は一斉にドアの方を向いた。

「長野由梨花さんはいますか!?」

ドアの前には息を切らせた先生が立っていて、焦ったように叫んだ。

「由梨花…?いませんけど…」

「…そうですか…。ありがとうございます」

「…由梨花…どうかしたんですか?」