「え…あ…わ、私…?」 「…うん。…覚えてる?…俺が転校したばかりの時に、屋上で……抱きしめた事」 その時の事を思い出して、私は顔を真っ赤にさせた。 やっぱり、佐々木君も覚えていてくれたんだ…!! 「…あの時は、ホントにごめんな。…俺…それまで夢を見てて…林さんと会った時も、まだ寝ぼけていたんだと思う」 「…ぁ…う、ぅん…大丈夫…っ」 「…でもさ、それからだよ。…気が付けば、いつの間にか林さんを目で追いかけるようになってた」 「…え…っ」