言い終わると、恭哉の合図でじゃんけんが始まった。

……結果は、勝ち。

つまり、私は逃げる側。

「1分数えたら鬼が出発ね!鬼とか逃げる側とか関係無く、とにかく3時には各自で部屋に戻る事!…じゃあ…スタート!!」

…そうして、鬼ごっこは始まりを告げた。

そして私は皆の流れに乗るように、走り始めた。

「それぞれ、バラバラになって逃げろよー」

誰かの声が聞こえて、団体で走っていた私達は散らばりだした。