Candy House

えっ、ちょっと早くないかしら?

そう思ったあたしに、
「ノゾミちゃんは何か買いたいのある?」

上野さんが言った。

「えっ、あたしですか?」

あたしはキョロキョロと首を動かして屋台を見回した。

「えーっと、じゃあ…フルーツ飴で」

フルーツ飴屋さんの屋台を指差したあたしに、
「じゃあ、俺買いに行ってくる」

上野さんはフルーツ飴屋さんの屋台へ向かった。

「えっ、上野さん…」

それくらい、あたしが買うのに…。

あたしは上野さんの後を追った。

「へえ、りんご飴だけじゃないんだな」

上野さんは目の前に並べられているフルーツ飴を珍しそうに眺めた。