Candy House

さくらさんが用意してくれた下駄(ゲタ)を履いて、あたしは上野さんと安部さんの元へ向かった。

2人はお店の前であたしを待っていた。

「わーっ…」

2人の姿を見たあたしは驚いた。

何故なら、2人も和服姿だったからだ。

上野さんは紺色の甚平(ジンベイ)、安部さんは白地に虎柄の浴衣だ。

てっきり普段着でお祭りに参加するかと思ったから、2人の格好に驚かされてしまった。

「お待たせしましたー」

あたしは2人に声をかけた。

「おおっ、ノゾミちゃん…」

上野さんは手で口を隠すようにおおった。

「えっ…」

あたし、そんなにも似合わない?

「ヤバい、想像した以上に似合い過ぎてる…」

安部さんは呟くように言った。