放課後。

「そう言えば飛鳥ちゃん、部活どうするの?」

加賀が飛鳥に尋ねる。

「部活…?」
「確かに迷うのも当然よね。この学校、部活多すぎだから。」
「そんなに多いんですか?」
「もう数え切れないくらい。えっと、サッカー部でしょ、野球部でしょ、それから…。」
「…それ、全部男子専用の部活…。」
「あ、そうだった~。」

全く、一日一回は端本の天然が炸裂するんだよな…。

「じゃあ、皆さんはどんな部活に入ってるんですか…?」
「一応、ここにいる四人は文芸部かな。」
「そういえば、文芸部って言ったら安堂も入ってたわね…。」

その瞬間、飛鳥の眼の色が変わった。

「太陽さんも入ってるんですか!?」
「まぁ、そうだけど…っていうか飛鳥ちゃん、安堂とどんな関係なわけ…?」
「へ?」
「だって、いきなり『太陽さん』なんて呼ぶから…。」

僕は四人に言った。

「そういう関係じゃないから、僕達は。」