僕は、飛鳥とここまで共感できるなんて思ってもみなかった。

そう。僕は、ずっと不思議に思っていた。

年越しは何となくで参加したけれど、それでやっぱり、間違っているんじゃないかと思い始めた。

飛鳥も同じことを思っている…。

そのことが、少し嬉しいような。

「…飛鳥。」

僕はあることを決めた。それは果てしなく遠く、難しいことだけれど。でも、少しでも力になれたら。少しでも、役に立てたら。

「…絶対、犯人見つけような。」

犯人捜しなんて、本当は好きじゃない。

でも、仲間が殺されたとなれば話は別だ。

捜さないと気が済まない。捜さないと、僕は僕自身を許さない。

…それも、飛鳥と同じだろう。

僕は飛鳥の手を握った。飛鳥は口には出さなかったが、その清らかな手から、思いが僕に伝わって来た。

僕は、悩みを吐露することができた。ドアを開けて、よかった。はっきりと言うことができる。