飛鳥とのデートから一週間後。
「じゃあ、行くか。」
僕と飛鳥は、御厨の家に向かっていた。これから、文芸部の皆で毎年恒例の年越しパーティーをするのだ。
葉月と蒼衣ちゃん、二人もの人間が天使となった今年はやるべきではないのではという意見もあった。だが、生きている僕達が、二人の分まで…ということになったのだ。
「涼風さんの家…どんなところなんだろう…。」
期待を含んだ声で飛鳥がつぶやく。
「あ、そういえば飛鳥は初めてだったよな、御厨の家に行くの。」
「はい。だから楽しみなんです。ネタバレしないで下さいよ?」
「ははっ、しないから安心して。」
何しろ、口では言えないような…。
「これ、ですか…?」
大きさだから。
十分ほど歩いて着いた御厨の家は、かなりデカい。それもそのはずだ。御厨家は昔からのお嬢様家系で、しかも僕の学校の御厨は長女ということで、これから御厨家当主となる人なのだ。
…入りづらい。だが、ここで待っていても暗くて寒い。意を決して、僕達は御厨家、いや、御厨邸にお邪魔したのだった。
「じゃあ、行くか。」
僕と飛鳥は、御厨の家に向かっていた。これから、文芸部の皆で毎年恒例の年越しパーティーをするのだ。
葉月と蒼衣ちゃん、二人もの人間が天使となった今年はやるべきではないのではという意見もあった。だが、生きている僕達が、二人の分まで…ということになったのだ。
「涼風さんの家…どんなところなんだろう…。」
期待を含んだ声で飛鳥がつぶやく。
「あ、そういえば飛鳥は初めてだったよな、御厨の家に行くの。」
「はい。だから楽しみなんです。ネタバレしないで下さいよ?」
「ははっ、しないから安心して。」
何しろ、口では言えないような…。
「これ、ですか…?」
大きさだから。
十分ほど歩いて着いた御厨の家は、かなりデカい。それもそのはずだ。御厨家は昔からのお嬢様家系で、しかも僕の学校の御厨は長女ということで、これから御厨家当主となる人なのだ。
…入りづらい。だが、ここで待っていても暗くて寒い。意を決して、僕達は御厨家、いや、御厨邸にお邪魔したのだった。