「…何やってるの…?」

高槻が僕を呼ぶ。

「何って…今、飛鳥が…。」

僕は慌てて口をつぐんだ。天使がいたなんて言ったら、何て言われるか分かったもんじゃない。

「あ!」

端本が叫んだ。

「何大声出してるんだよ…。」
「ねぇ、あそこ外れてるよ?」
「ん…?」

無気力になっていた僕は、端本が指さす場所をゆっくりと見た。そこには、何かの拍子で抜けたと思われるプラグがあった。

「何だよこれ…?」

僕はプラグを、空いているコンセントに差し込んだ。すると…。

「あ…!」

僕は息を飲んだ。

飛鳥の心電計が…動き始めたのだ。

「え!?」
「ちょっと、どういうことなの!?」
「機械がまた動いた!」
「…何が起きたの…?」

僕は開いた口がふさがらなかった。

「まさか…!」

丹隼さんが何かに気づいたようだ。