日本を出る日、俺の両親と隼の両親が見送りに来ていた。

~『アメリカに行く!?』
「そうなんだ!!好きな人と向こうで結婚できるんだ!!頼む!!行かせてくれ!!」

俺が、電話口で頭をペコペコしながら頼むと、父から母に電話が変わった。

『由吾…よく聞きなさい!!』
「…はい。」
俺は、母に弱い…。
反対…されるかな…。
『あんた、私に反対されると思ってるみたいだけど、私は賛成する。相手にあんまり気を使わないようにしなさいよ!!』

「え?賛成してくれるの?」
『当たり前じゃない…。あんたは、私によく似てるから、高校の時から一途だった隼君なんでしょ?それだけ人を愛せるなら、反対しないわ。』
「ありがとー!!俺、母さん大好きだ!!」
すると急に、母さんは電話口でため息をついた。
『こら!あんた、横に隼君いるんでしょ?私に浮気してないで、アメリカでよくよくラブラブしてきなさい!!いいわね?』
ブチッ…
切られちゃった。~

「由吾…元気でやるのよ?隼君に一杯迷惑かけていいから!!そうすれば、あんたも隼君から一杯迷惑かけてもらうの!!それが夫婦だから!!」
「うん!!行ってくるよ!!」

隼の方も何か言われているようだった。

「「いってきます!!」」