「お疲れ様でした…」





従業員は裏口から出入りをしなくちゃいけないから、帰りも裏口から出なきゃいけない。




流石に午後8時は真っ暗で、街灯や店内からもれる明かりがあるとしても、一人は少し心細い。




「あれ? 誰かいる…?」





すぐそばに自販機はあるけれど、普段静かな裏道に、人影なんかない。





視力はいい方だから、うちの制服くらいわかる。
手塚君は今日は休みだったし、怖い先輩とかだったらどうしよう…