浮気します!

「琉珂、あたしのもあんな風に食べてよ〜」




一瞬だけあたしを見て、琉珂はこう言ったんだ。



「お前が食べさせてくれよ」




そのまま、琉珂は女の子から食べさせてもらってる。




しかも、あたしに見せつけるようにずっと視線を外してくれない。





自分からこうなることを望んだくせに





知らなければよかったと、後悔し始めてる。




また、泣いちゃいそう…




「手塚君、七尾ちゃん。ジュース買ってくるから、先に食べてて?」




返事を聞かずに、教室から飛び出す。




二人の前で泣いちゃったら、絶対心配しちゃう。