「でも先輩、高校すぐそこじゃないですか。 ってか携帯はないんですか?」 そう。 道に迷うもなにも中山の通う高校はこの公園からそう遠くないし、だいたいこのご時世携帯があればどこでもいける。 「携帯は家忘れた。 ってか、なんで俺の高校しってんだよってか名前も。」 怪訝そうに言う中山は自分な有名なことを知らないのだろうか。