「俺は…優しくない。」 内心あたふたしてる春に、耳元で低音が響く。 ゾクゾクした。 暗くなった夜は、初夏といえど肌寒いはずなのに、春の体温はこの上なく高かった。 「せんぱ…」 「俺は、優しくないんだ。」 春の言葉を遮るようにいった中山は、 「……っ…」 春の唇を噛み付くように奪った。