それから穏やかな空気の中、電車に乗って地元に戻って来る。 静かながら、暖かいこの町のことは春は好きだった。 「地元はイイですね〜、落ち着きます。」 薄暗くなった道で、ふと横に視線をずらすと、勝手に足が止まった。 「この辺ですよ、自己現場。」 そうなのだ。 中山が転がってたのはこの公園の近くだった。 「…もう忘れろよ。」 がっくりうなだれる中山を引っ張って例のベンチに座る。