先輩が道端でぶっ倒れてたんですが。




「…確かに見たかったです。」


それに、おまけにいいものまでついて来たのは間違いないし。


「先輩の寝顔はバッチリ目に焼き付けましたよ?」

意地悪に笑ってそう言うと、中山はしまった、と言わんばかりに固まってしまっている。


少し得意げになった春は、お返しと言わんばりにそっと手を握った。


…繋いじゃった。

なんとなく、右手が中山の手を欲したのだ。

「…積極的だな。」

目の覚めるようなブルーのワンピースが、夕日に染まって柔らかく春の体を包む。


「繋ぎたそうに見えたので。」