2人なのはさみしいが、豪華な菓子パみたいになった公園のベンチに甘い香りが漂う。 「…それで、なんで空腹で倒れるほどなんも食べなかったんですか。」 「あー、財布パクられて道に迷って疲れて腹減って気づいたらこんなことなってた。」 ドーナツにかぶりつきながらこともなげに言う中山に若干引きながら春もチョコレートを口に含む。