「なっ…急になんですか。」 突然のことに道端で立ち止まると、それをいいことに撫で続ける。 「あの。先輩。」 「…………。」 なれない行動に春の胸はドキドキと音を立てる。 …何ときめいてんの私! そう思うのに中山の優しい手つきにされるがままになってしまう。 「顔赤いぞ。」 「もう薄暗いのに何がわかるんですか。」 実際顔が熱いし赤いんだろうけど、春は認めたくなかった。