先輩が道端でぶっ倒れてたんですが。




「すごいですね、私あんま考えてないです。」


ただ何と無く毎日を過ごしてるような。


将来像は何と無く見えてはいる。それだけ。


春は先輩らしい中山を見て、初めて頼もしく思ったのだった。

「春は結局ちゃんと決めるだろ。


そんな気がする。」


「昨日あったばっかなのに何がわかるんすか。」


春が笑いながらそう言うと、中山は真剣になんとなく、と言ってそっと春の頭を撫でた。