友達は委員会やら部活やらで一緒に帰れないと、今日は学校から1人で帰ることになっていた。


昇降口でローファを履いて外に出ると、校門の近くに人だかりができたいた。


何かな。邪魔なんだけど。


春がそんなことを思いながら通り過ぎようとすると、昨日聞いたばかりの低く良く響く声が聞こえた。



「流川。流川春探してるんだけど。」


…わ、わたしですか。


どうしたもんかと一瞬立ち止まると、バッチリ目があってしまった。