……なんでここまでよくしてやってるんだろう。


春はそんなことを考えながらもさらなるお節介を焼くため立ち上がった。


「すぐなんで高校まで送りますよ。


そしたらもう迷わないでくださいね。」


「…さんきゅ。」


そういった中山に春が微笑むと、中山の頬が染まった気がしたけど、暗くなり始めた空にかき消されてしまった。