「あ。」 見えて来た道は、あの日中山が倒れていた場所。 今でも鮮明に覚えている。 「事故現場ですネ。」 指を指して言うと、中山は頭を抱えた。 「忘れてくれよ…」 「忘れるわけ無いですよ? あんなけ強烈な出会いでしたから。」 堪えられずにくすくすわらうと、中山の顔は見るからに赤くなって行く。 その時は平然としていたのに、と春は余計おかしかった。