「流川春だろ、A高校の。

友達が写メをしつこいほど見せてきた。

美人だー抱きたいー、とか言って。」


…………………………。


「人違いだと思うんですけど。」


別に不細工だとは思わないけど、美人だとも思ったことはない。


「いんや、お前だよ。

美人だし、お菓子くれて助けてくれたし、いいやつだなお前。」


「はぁ…。」


春が驚いている間に、全てのお菓子のうち8割型は中山の胃袋に収まったと思う。


「お茶、飲みます?」

「おぉー。気が利くな。」


さっき自販機で買っといてよかった、と思いつつペットボトルを手渡す。