「さーくーらー!」



「うおっ!


…………そんなに興奮して………


どしたの?さゆちゃん?」



「桜、隣のクラスの柊木蒼に、


告られたってほんと?!」



柊木蒼って………確か………



「違うよ!さゆちゃん!


ただ、お友達になりましょうって


言われただけだよ?


告白なんて………


私がされる訳ないじゃん!」



「……………。


そうなの………。」



「うん!」


……キャッーキャッーキャッー!



突如、響く、黄色い歓声。


「あれって…………!」



「桜、いる?」



「……………蒼君!」



「良かった。いた。


ちょっと時間ある?」


「う、うん!あるよ」



「じゃあ、ちょっと来て。」


そう言って、腕を引っ張られる。


キャッー!


また、騒ぎ出す女の子たち。


「あの子…………蒼君と、


どんな関係なのよ?」



なんて、声も聞こえる。



どんな関係も、何も……………



友達ですっ!