おばちゃんの説教がはじまった。 私は焼いたお好み焼きをパックに詰めて酒井さんの前に置いた。 酒井さんはお好み焼きとお酒のお金をおいて、 「ほな、ごちそうさん、また来るわ。」 とすっかり弱々しくなってしまった後ろ姿で店を出て行った。