会場は賑わっていた


相変わらず、絵心もなく評価もできないけれど
一つ一つを見てまわった



あ…

友人の作品を見つけた



一つのモノを作り上げることは
どれだけの労力を必要とするのだろう


想いとか、考えとか、感性とか
表現が限りなくある中での一つの作品



「ミキ!」

「久しぶり」



「来てくれたんだね」


友人に作品の説明を受けたりして
一時を過ごした





「ミキ、先輩の絵は見たの?」

「あ…まだ」



「じゃ、見に行こうよ」

「あー、えっと」



「いいから、ほら行くよ」と手をひかれた



見たいとは思っていたけど
少し勇気がなかったから

半ば無理矢理な友人の行動に感謝した