ーーブチッ

自分で糸を切った瞬間に彼に抱きついた



「ミキさん?」




ああ、温かいな

ずっとこうしていたいな



あなたはいつも私を操って

私もそれでいいと思っていたけれど

やっぱりいつか壊れるんだね




絡んだ糸を丁寧にほぐしてくれた時もあったけど

無理だったら切るしかないよね




「……ありがとう」


それだけ言って部屋をでた