今は何時なんだろう ああ、 もうそんなことどうでもいい 何も考えたくない 「おはようございます、ミキさん」 「おはよう…ございます」 喉が渇いた 「飲みますか?」 彼の手にはペットボトル 何も言わずに首を縦に振れば 彼は唇を近づけてきて 飲ませてくれる 口の端からこぼれる水滴すら 拭うことが面倒くさい 口移しなんて普段ならとても恥ずかしい行為 でもこの部屋では当たり前の光景 -感覚が麻痺している