彼はいつもそう 衣服を全て脱がない 私の服も全て脱がさない なぜかは知らない 脱がない衣服の差が 私たちの関係を示しているような気がする 体温を感じることができる 露出した部分だけが熱い 縛られた手が 押さえつけられた足が 自由を奪うけれど それでも拒まないのは この官能的な時間が 余りにも甘美だから