「さぁ、始めましょうか」


最近はこの言葉を合図に服を脱がされる




相変わらず静かなこの部屋で

リップ音しか聞こえないこの部屋で



「…いつになったら鳴きますか?」


「え?」




彼の手が身体を滑る




「ミキさんは
描かれているときは、心は人間で肉体は人形なのに

抱かれているときは、心は人形で肉体は人間なのですね」



…………え?





「こんなに愛でているのに」と額にキスをされた



「どちらかに一体となった時、あなたはどうするんでしょうね」




「その時が楽しみだな」と言いながら

彼の手は止まらない