取り出してみると、蓮の文字が。


「もしもし…?」

『琴羽か!?』

「なによ、わざわざ携帯で大声出さなくても学校でたっぷりあんたの説教聞く『なにふざけたことほざいてんだ、この馬鹿!!』


琴羽の言葉を遮って蓮が叫ぶ。

携帯を思わず耳から離した。


「馬鹿ってなによ…!!」

『いいから、今から俺が言う場所に来い。井上がやばいことになってる』

「!!」


背筋を何か冷たいものが滑り落ちた。


「え…?」

『落ち着いて聞けよ? 今から場所言うから』


いまいち状況を理解出来なかった。

でも場所はちゃんと聞き取れたみたいで、気が付いたら必死で走ってて…


「琴羽!!」


蓮がいるのが見えた。










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