朝が来ても
アタシは眠らなかった。

昼が過ぎ夕方がきて
夜になっても
動くこともなく
過ごした。

何もクチにしない。

何もみない。

何も考えない。

生きているのか
死んでいるのか

自分でさえ
わからない。




いったいどのくらい
こうやって座っていたのだろう?

時計に目をやると
朝の4時になっていた。

カーテンをあけるため久しぶりに体を動かした。

「今日は半月」

24時間ぶりに
発した自分の声は
意外とキレイだった。


どうして
月をみると青夜を思い出すのだろう?

「青夜に会わせて下さい」

月に願った。

普通は星に願うけれど
アタシは
月のほうが
魔力を持っている気がする。