ビターな彼氏の甘い誘惑


そりゃね。
私から電話とかすればいいと思うんだけど。

だって、
呉羽部長をはじめ、
営業部の皆さんは会社から携帯を支給されてて、

番号もアドレスも
部署に張ってあるし。


でも、

なんだか、
私から連絡するのは
意地になってできないし。



っていうか、
べつにっ。

連絡が欲しいってわけじゃ。


そうだよ。
そうだよ。

わすれちゃおっ。


何度目かの『忘れよう』を心で叫んで、

「綾菜さーん。ランチにいきましょー」

元気に会社を後にした。