「そりゃ、お前の魅力不足、じゃないのか?」

誰もいないはずの
駐車場から声が聞こえた。

「へっ?!!」

ビックリのあまり、
変な声が出てしまう。


私はあたりを見回すと、
奥にポツンと止まってた
黒い車の運転席の窓が
つぃーーーっと開いた。



「ぶっ・・・
 部長っ。」

まずいところを見られちゃった・・・


そもそも、
午前中のこんな時間帯に
ココでサボっていること自体、
給料泥棒よね・・・

いろんなことが頭の中をぐるぐる回る。