ダウトゲーム【更新中】

校内をふたり並んで歩く図は

付き合って半月が経った今でも

もの珍しい光景なようで、

端々から視線が飛び

交頭接耳する姿が目に入る。



登下校、昼休みという

これまではお呼出タイムであった時間を

共に行動しているおかげなのか

告白の件数は格段に減ったし、

迷惑メールも来なくなったし、

なんだかんだで右崎といる時間は楽しいと感じるし、

とにかくイライラすることは減ったように思うのだが

欲を言えば

あとはこれら好奇な視線が落ち着けば……

と、これから向かう中庭でのランチタイムを想像して

小さく溜息を吐いた。




すると、






「げ。」





そう声を零し、

隣を歩いていた右崎が

突然、廊下の掲示板の前で立ち止まった。