ミステリアスな転校生


来てほしくない日が訪れるのは早いもので。

日曜の夜、私達は集合場所に集まった

メンバーは 私、百合、相澤、漆山さんと美愛ちゃん、そして小森くんの6人

漆山 羽音 ─Urushiyama hanon─
私は彼女が少し苦手だ

髪の色が茶色く、どことなく大人びている。ハッキリとした派手な顔立ちに、それに見合った気の強いこと…

はっきり言って、私は漆山さんが少し怖い

そんな漆山さんと仲良くしている美愛ちゃん、佐藤 美愛─satou mitika─と百合は幼なじみで、百合と友人の私は美愛ちゃんと話す事が多々あった

小森くんは…

誰だったっけ?

同じクラスにいたという記憶すらない存在感のなさ…まぁいっか

緑が生い茂った ちょっとした森の
ような…地元では“心霊スポット”と
名高いその場所に、私達6人は来ていた






「美愛、こわぁい…弘幸くぅん。手握ってていいー?」

美愛ちゃんは 甘ったるい話し方をする
そんな彼女が漆山さんの様な人と仲良くしてるなんて本当、意外よね

「ダメよ美愛、相澤くんは琴美のなんだから」

だから違うってば!!
心の中で叫ぶ

「なぁんだ、じゃあしょうがないよねぇ…弘幸君、あたし好みなんだけどぉ」

「もお2人共、そんな話いいから早く始めようよ!」

思わず割って入る私

「そぉだねぇ。そろそろ始めよぉー?」

私達は森の中へ足を踏み入れた──…