「お疲れ様でした」
仕事を終え、挨拶をしてコンビニを出る
ヒュゥゥゥ…
風が頬なでる
おかしい。
5月の夜だというのに、風が暑い…
いや、【熱い】んだ。
私の身体がおかしくなってしまったの?
熱い…熱いよぉ…
腕を見てみると、赤くただれかけていた
夢に出てきた女を連想させられる
喉が異常に乾くので、近くの自販機で水を買い、一気に飲み干した
ゴクッ。ゴクッ。ゴクッ。
……
…………ッハァ
ハァ…ハァ…ハァ
だんだん息苦しくなってきた
!!!
「うっ…おぇぇっ」
私は自販機の横で嘔吐してしまった
「ゲホッ……うっ…
おぇっ…ゴホッゴホッ。ハァ…ハァ…」
何がなんだか分からず涙が溢れ出てきた
もぉ嫌だ…何なのよぉ
私どうなっちゃうの…
ハンカチを取り出そうとポケットに手をやると、捨てるつもりでぐちゃぐちゃに丸めたメモが入っていた
相澤…アイツは信用できるの?
でも、“何か”を知ってるに違いない。
もしかしたら、私の体調の事も…
藁にもすがる思いで、自分の携帯に相澤の番号を打ち込んでゆく…



