暫くシーンと静けさが訪れる。 ゆっくりと痴漢に目を向けると、何とその場でうずくまっていた。 「ううっ。」 腹部を抱えながらうずくまる痴漢。 「え?何がどうなったの?」 顔を上げると痴漢の前で仁王立ちしていた人物が微笑んでいる。 「美穂…、さん?」 昨日、逃げた痴漢に後ろからつぶけられ、左ひざを負傷した妊婦の美穂が立っていた。 亜優美は信じられないと言った表情で近づく。 そんな亜優美に対して美穂はフフフと微笑んだ。