(え?女?) 確かに1人慌ててホームに降りてきた。 しかし、髪の長さ、服装から女性と判断し、深く追いかけていなかった。 優斗はホームに目を移すと、中川が言ったその女が必死に走っている。 しかし、その後姿で確信した。 (あの体格、肩幅。間違いない、あれは…、男だ!) 気付くと同時に追いかける。 (絶対逃がさない!)