電車は桜町駅を出発し、次の駅、落合橋駅へと順調に走って行く。 (もし昨日と同じなら、そろそろ…。) 下半身に自然と力が入る。 (触られたくないけど、触られないと捕まえられないし…。) 亜優美は胸の鼓動を必死で抑えながら、複雑な気持ちでその時を待つ。