「やれやれ。」 中川が合田の威勢に圧倒されたように諦めの表情を作る。 「分かったよ。僕も協力するよ。」 「やったぁー。」 ロビーで思わず大声を出して喜びを表現した亜優美はそのまま立ち上がって地下鉄の入り口に向かって真っすぐに指差した。 「変態痴漢野郎、見ていやがれ!絶対、捕まえてやるからな!」