「それは絶対協力するべきだ。」
亜優美の話に興味を持ったのか、好意的に中川にも促す。
「けれど、痴漢とはいえ、何か凶器でも持っていたら2人も危ないし。鉄道警察に任せた方が…。」
「何言ってるんだよ!お前みたいな大人がいるから痴漢も無くならないんだぞ!」
「そんな問題じゃないと思うけど。」
「もう、いいや。亜優美ちゃんに優斗君。中川に代わってこの俺が協力するよ。」
「ホントですか?」
亜優美の目が輝く。
「あぁ、こんな俺でも実は柔道3段なんだ。役に立つと思うけどな。」
胸を張って自慢する。
「ありがとうございます。凄く役に立ちます!」

