西山さん達と別れて教室に向かう。
ここも何だか懐かしい。
「はー、また今日から学校かー。
早く冬休みになんないかなー」
「今日始まったばっかなのに、もう冬休みの話?」
「だってさー」
最後の登校日以来の自分の椅子に座る。
仁なんてもう机に伏せてるくらいだ。
「そんなことより、テスト大丈夫なの?」
「・・・え?」
「去年もあっただろ?
新学期始まってすぐの実力テスト的なやつ。
今年もあるみたいだよ」
「ま、マジで?」
「マジで」
「死んだ」
「早いな」
「ムリ。
テストとか燃えればいいのに」
「はいはい」
仁のテストへ対するグチを聞き流しながら始業式を待った。