夏と冬



それからというもの、俺はトラウマを克服したことによってプールに遊びに行ってもちゃんと泳げるようになっていた。


「すげーじゃん夏芽!」


「うん、仁があきらめずに付き合ってくれたおかげかもね」


「へへっ、照れんじゃねーか!」


バシバシと背中を叩かれる。


でも痛いとは思わなかった。


いや、実際は痛かったけど。


でもこれで来年もその次の年もまたこうやってプールや海に行けるんだ。


嬉しい。


これまで泳げずに断っていたプールをこれでもかといくらい満喫した。