夏と冬



伊達先生に家まで送ってもらって、車を降りた時みんなに迷惑をかけたことを誤った。


みんなは笑顔で無事でよかったんだからそれでいいよって口々に言ってくれた。


それが何だか嬉しくて、目頭が熱くなった。


先生の車を見送って家に入り、自分の部屋のベッドに横になるとその日はすぐに眠りについた。


そして次の日、起きると同時に風呂に入って上がってすぐ母さんに健さんのお墓の場所を聞いた。


母さんは俺が健さんのことを忘れていたのがわかっていたらしく、思い出したと分かった時は驚いた顔をしたけどすぐに優しく笑ってくれた。


お墓に行く準備をして、午前の内に家を出る。


途中で花を買うのも忘れずに。


・・・本当に久しぶりだった。


健さんのお墓に来るのが。


いや、来たことがあるのかさえわからない。


花を活けて、墓石に水をかけ、線香をあげる。


俺は健さんの墓石の前で手を合わせて話した。


ごめんなさい、ありがとう。


俺がこうやって生きてるのも健さんのおかげだ。


感謝してもしきれない。


たくさんの思いを健さんに話した。


学校のことも、これからのことも。


アドバイスや返事が返ってくるわけじゃないけど、話したら何だかすっきりした気分だった。