夏と冬



「母さん、何で健さんが・・・!」


「・・・あなたを助けたはいいものの、健くんは体力がなくなって溺れてしまったの。
意識がなくなった夏芽は、健くんが持っていた浮き輪の上に乗せられていたわ。
救急車も呼んで、今お父さんが懸命に人工呼吸をしているけれど、助かるかどうか分からないって・・・」


「・・・・」


母さんは両手で顔を隠して泣いていた。


俺の・・・せい?


健くんが死んじゃったら、俺のせいなんだ。


俺が調子に乗って深いところまで行ったから。


俺が・・・俺が・・・。