夏と冬



海の家で焼きそばを買ってみんなでパラソルの下で円になって食べる。


「ん、おいしい」


「ですね。
ちゃんとソースの味がしっかりしてておいしいです」


ポロリと一言こぼすと、その言葉に西山さんが返してくれた。


みんなもうんうんとうなずいておいしそうにそばをすする。


「午後はどうする?
泳ぐ?」


「んー、俺はいいや。
一応泳げるようになったけど、足がつかないとこはまだ何かちょっと不安だし」


焼きそばを食べ終えた仁に聞かれるが、俺は断った。


自分で言っといて情けないなとは思うけど、怖いものは怖い。


まだ泳ぎにそれほど慣れてないのもあるし、用心することに越したことはない。


「そっか。
じゃあ俺ちょっと泳いでくるわ」


「うん。
俺もその辺で適当に海に入ってるから」


「おう。
泳ぐんなら一応俺に言えよ?
万が一溺れたらシャレになんねぇからな」


「ん、わかった」


「じゃ、行ってくる」


「いってらっしゃい」


そう言って仁は立ち上がって1人先に海に入って行った。


俺も残りの焼きそばを食べ上げて、早く海に入ろう。


折角久しぶりに来たんだし、満喫して帰ろう。


そんなことを思っていた俺に、突然柴咲さんが


「何か、先輩たちって恋人同士みたいですね」


「!!?」


変なことを言ってきて危うく食べていた焼きそばを吹きだすとこだった。